ケーブルを換えても、端子を掃除しても、充電が始まらなかったり、謎のビープ音が止まらない日がある。
でもバッテリーは元気で、音も普通に出る。見た目は異常なし。
実はこの状態こそ、買い替えタイミングです。
買い替え時期の目安を調べると、たいてい「バッテリーが劣化したら」と出ます。充電できないときの対処法を調べると、今度は「充電口を掃除すれば直る」と出てきます。
この2つの谷間に落ちている状態があります。バッテリーの劣化でも、充電口の汚れでもないケース。それが寿命です。
掃除して直らないならバッテリーが元気でも寿命
充電口は、消耗部品です。
ケーブルを抜き差しするたびに、内側の金属が少しずつ削れます。何年も使えば、接触が甘くなります。
でも、この摩耗が見た目に出ない。
そして、調子がよい日もある。ここがやっかいです。
だから「壊れた」と判断できず、買い替えの決断が先送りになります。
バッテリーの劣化はゆっくり進むので、気づきやすい。充電口の摩耗は、ある日いきなり症状として出ます。
バッテリーより先に、充電口のほうが寿命を迎えることは、珍しくないです。
この症状が出ているなら買い替える
充電口を掃除しても、次の症状が出ていたら、摩耗と考えて構いません。
とくに2つ目が決め手です。角度で変わるということは、物理的に接触していないということです。汚れではありません。
まずは、直るかどうか試してみましょう。
次の3点をチェックして、直れば買い替え不要です。
この3つを試して直らなければ、本体側です。
そして多くのBluetoothスピーカーは、バッテリーも充電口も交換できません。密閉構造で分解できないためです。修理という選択肢が最初からありません。
つまり、直す方法はありません。買い替えましょう。
買い替えると充電以外のメリットに気づく
「買い替えよう」と思ったとき、先に知っておくと判断するときに役に立つことがあります。
「今のスピーカーに不満がないけど、他と比べたことがないからではないか。」という点です。
例えば、価格帯が数千〜1万円台後半のスピーカーを何年も使っていると、その音の世界に慣れます。その音だけが自分の標準になります。不満がないのは、知らないだけかもしれません。
実際に買い替えると、問題は充電口だけではなく、音の満足度が違うことに驚きます。
音の差は、映像にたとえると分かりやすくなります。
| 音質 | 画質に例えると |
|---|---|
| 数千〜1万円台後半 | DVD |
| 中位機種 | ブルーレイ |
| 上位機種 | ULTRA HD |
ポイントは、段差が均等ではないことです。
DVDからブルーレイは、誰が見ても分かる飛躍です。ブルーレイからULTRA HDは、前者に比べれば差は小さくなります。
音も同じ伸び方をしています。安価な1台から中位機種への差は大きく、中位機種から上位機種への差は小さい。
この非対称さが、よい判断材料になります。
上位機種がおすすめできる条件
まず2つに答えてください。どちらかが「Yes」なら、上位機種を選びましょう。
1. 有線入力(AUX)が要るか
テレビやモニターにケーブルでつなぎたいなら、上位機種です。中位機種には端子がありません。これで決まりです。
2. オーケストラやバンドの細かい音まで聴き分けたいか
聴き分けたいなら上位機種です。上位機種は高音用のユニットが独立していて、低音の下限も低く伸びます。楽器の数が多い音楽ほど差が出ます。
どちらも「No」なら、中位機種でOKです。
上位機種になった人は置き場所を先に確認する
据え置きで使うなら、いつでも同じ位置で聴けます。中位機種との音質差が大きくなくても、その差が毎日積み上がります。
ただし、一瞬だけ立ち止まってください。音質の好みと置き場所の確保は、両立しないことがあります。
上位機種は1.80kg、中位機種は0.67kg。3倍近く違います。そして設置面積も2倍近くになります。
据え置きなら重さは欠点になりません。動かさないからです。
音質を優先したければ、まずは置き場所を確認してください。
置き場所さえあれば、上位機種で音を楽しみましょう。
条件で選ぶ2機種
移動させて使いたいなら 1kg未満
Marshall EMBERTON III(28,980円〜)
- 360度サウンド(全方向に聴こえる)
- 約32時間再生
- 重量:0.67kg
- 本体サイズ:幅160 × 高さ68 × 奥行76.9mm
- IP67の防水防塵
- 本体で曲送り可能
1万円台の小型スピーカーは、多くが単一方向にしか音を出しません。そのため、聴く位置に合わせて本体の向きを変えることになります。360度に変わると、音の広がりによって向きを変える必要がなくなります。
本体サイズは、持ち歩くための軽さだけでなく、置き場所を選ばないという利点もあります。もし、いま手元にあるスピーカーより小さくなれば、今まで置けなかった場所にも置けます。
有線入力/音質重視 なら
Marshall MIDDLETON II(52,000円〜)
- 3.5mmの有線入力端子あり
- 高音用ユニットが独立した2way構成
- 低音の下限が45Hz(中位機種は65Hzまで)
- 約30時間再生
- 重量:1.80kg
- 本体サイズ:幅230 × 高さ110 × 奥行98mm
- IP67の防水防塵
有線入力が必要なら一択です。中位機種には端子がないので、比較そのものが成立しません。
据え置きで使う場合、重さは欠点になりません。動かさないからです。そのかわり、設置面積は中位機種の2倍近くになります。置き場所が決まっているなら、サイズだけ確認してください。
上位機種がオーバースペックになる場合
上位機種は、常に最高ではありません。用途によって、中位機種のほうが快適な場面もあります。
音質が上がるとは、音の粒度が上がるということです。だから、聴き分けなくてもいい音まで拾います。
たとえば、Youtube配信などで、低性能のマイク音源を聴くと、背景の環境音まではっきり聴こえてきます。音楽を聴くには優れていますが、じっくり鑑賞するほどでもない音声はノイズとして気になることがあります。
4Kテレビで映像の粗が見えるのと同じ構造です。
まとめ:掃除して直らないなら買い替えでOK
充電できない日がある。ケーブルも充電器もホコリも試した。それでも直らない。
この状態なら寿命です。バッテリーが元気でも、音が出ていても、買い替えていいタイミングです。多くの機種は充電口を交換できないので、時間がたっても直りません。
あなたの条件で選ぶなら
有線入力が要る/細かい音まで聴き分けたい
置き場所を固定できるなら、上位機種です。据え置きなら重さは欠点になりません。中位機種との差が毎日積み上がります。
Marshall MIDDLETON II
移動させて使いたい/置き場所が取れない
コンパクトでもいい音で聴きたいなら、中位機種で足ります。
上の2つに当てはまる人も、置く場所がなければこちらです。置けないスピーカーでは、音質を活かせません。
Marshall EMBERTON III
他のスピーカーも調べたい場合は以下で見られます
